アンテナ以外は相当に状態の良いワールドボーイ2000GX 人気 後期型

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此方で扱うのはこれで9台目です。ネットで見ても自分で弄っていてもこれは良いラジオでメルカリでもヤフオクでも人気があるのは充分頷けます。個々の性能と纏め方で言えばワールドボーイではGXOが最高だと評価する人は多いでしょう。音も感度も良く、大きさも手頃です。小生は一寸外して音の良さからTXですが。一方2000GXは見るからにお金を掛けている感は確かにシリーズ中最高で「良い物、或いは本物」感が一番強いモデルです。初代は72年発売。ソニーの11シリーズの軽快、洗練、都会的雰囲気とは対照的な重厚、性能、耐久性重視と言う感じの大型重量級のラジオ。この後期型はワイヤレスマイク機能を追加して73年発売です。電池(単二電池5本、何と7.5V!)を含めると2kg近い重量級。此れは前作のワールドボーイGXの成功と反省を踏まえてソニーを圧倒すべく当時のナショナルが全力を挙げて作ったことの証左でもあります。ポータブルラジオでは現行品を含めて最大級のフェライトアンテナとシングルながら良く設計された受信回路、大きなアルニコマグネットが奢られた10cmのスピーカーと当時最大の2.2Wの出力、其れを包むボックス型に一体整形された強固なボディ...。当時の最高の性能を狙った結果、このサイズと重さになりましたが、狙いは可也の部分まで実現され、後継機はおろか最新のラジオに勝るとも劣らない高感度、良い音質、歪みが少ない水増し部分の無い大出力と言う理想のラジオが生まれました。ボックスタイプのボディを採用し機械としての密閉度が上がった事が後にこのラジオの際立った耐久性となって効いてきます。一方で¥17800(後期型)という価格は高嶺の花でした。発売から略50年近くが経ちますが、このモデルの機能に徹したデザインは今も精悍さできわだっています。使い勝手も良く、タイマーも内蔵されてボディに守られている為か現在でも機能する個体が多い様です。音も変に小細工のされていない素直な良い音です。この個体は上記通り9台目の出品ですが、これ迄の中で状態は上から2番目。アンテナが途中で抜け、先端はネジで代用。他には大きな問題はありません。電池室も綺麗です。アンテナ受けに一部破損有り。ラジオ部分は3バンド全て高感度です。ダイヤルスケールに多少のズレとノブの回転が多少シブい感じです。電池、ACコード付き。

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